昔は「湯刈田」ともいわれた遠刈田温泉は標高330mの高原にあり、信仰登山の基地や湯治場として知られてきました。温泉発祥の由来は、岩崎山の金を掘って財を成した金売橘次が霊泉を発見したのが始まりと伝えられています。史料によると、金の採掘は慶長年間(1600年代)であることから、温泉の発見も実際はこの頃と推定されています。
また別の伝説によると、不動滝の大うなぎが三階滝の大ガニとの戦いに敗れ、切られた尾がこの地に流れつきました。それにより足腰の病に効くといわれています。
今も共同浴場を中心に広がる旅館やこけし工人の家並みは、往時を偲ばせます。
※蔵王温泉は蔵王連峰をはさんだ反対側の山形県にあります。場所や泉質が異なる温泉です。
基本情報
遠刈田温泉(とおがったおんせん)
泉質:ナトリウム・カルシウム・硫酸塩・塩化物泉
効能:神経痛、リウマチ、胃腸病、婦人病、慢性皮膚病など
備考:2014年度の「にっぽんの温泉100選」に選ばれています
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